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妊娠中の海外旅行はいつまでなら安全?妊婦でも入れる海外旅行保険は

海外旅行保険と妊婦

おめでたがわかって嬉しい気持ちと同時に
夫婦二人だけでいる間にやっておきたいことがたくさん出てきます。

海外旅行もそのひとつ。

子どもが生まれてしまったら数年は手を取られて行けなくなってしまいそうだし
夫婦だけでまったり過ごす・・・なんてことは不可能になる。

妊娠してからストレスもたまっているし・・・

でも妊娠中に海外に行っていいものなの? リスクってあるのかな?

最近ではエビちゃんの妹さん、
蛯原英里さんが妊娠8ヵ月でグアムに行かれたニュースがあったし
他のタレントさんもアメリカやハワイに行ってる・・・

保険かけていけば大丈夫なのかな?
「マタ旅」とかみんな言ってるし!

・・・なんて思い迷いますよね。

妊娠中に海外旅行に行っても大丈夫?

さて、まず

 妊娠中に海外旅行に行っても大丈夫かどうか?

について考えてみましょう。

結論から言って、おすすめできません。

「胎盤ができる前なら」とか
「安定期に入ったから」とかいろんな説がありますが、
初期であっても後期であっても同じです。

「妊娠は病気ではない」、

確かにそうですが、
何がいつ起こるかわからないのが妊娠です。

もしかするとあなたの主治医は旅行を相談すると
「自己責任で」と言うかもしれません。

それを

「あなたが腹をくくるならOK」

という意味にとっていませんか?

いえいえ、違います。

「医師はおすすめしないし、責任も一切取れません」
「あなたをくくりつける強制力がないだけで絶対に賛成はしない」

という意味なのです。

航空会社によって規定は変わりますが、
週数(出産予定日)によって医師の診断書等が必要になることがあります。

おそらく頼めば書いてもらえるでしょう。

ただし、「診断書を書いてもらった」イコール「医師の許可を得た」とは考えないこと。

妊婦でも掛けられる海外旅行保険はある?

それでも海外旅行に出かけたい! という方には、海外旅行保険を掛けておくことを強くおすすめします。

AIG損保のファミリープランだけが、22週未満の妊婦さん限定ではありますが、妊娠関連の疾患も対象にしています。

※2020年2月5日現在の情報です。この記事をごらんになるタイミングによっては内容が変更されている場合もございますので、必ず最新情報をご確認くださいませ。

切迫流産でも、悪阻(つわり)による入院でも、給付金は出るとのこと。

ただし、あくまでも、「22週未満ならOK」ではなく、もともとは「新婚で妊娠が判明していない旅行中にトラブルが起きた」ことを想定したプランであることを理解してください。

基本的には妊娠関連の疾患の場合、海外旅行保険ではお金が出ません。

AIGでも、22週以降は出ません。

現地の医療費・搬送費等は全額自己負担になります。

日本では無料で受けられるサービス・・・例えば救急車での搬送さえ有料の国もあるんですよ。

国内でも推奨されない妊娠中の旅行。海外旅行はなぜもっとダメなのか

■マタ旅ってダメなの?

そもそもなぜ妊娠中の旅行が勧められないのでしょうか。

「マタ旅」などの愛称で
妊娠中の旅行を勧めたり実行する人も多いですが

国内であっても旅行中の急変は実は多く、
某テーマパーク近辺の救急病院や離島の病院が
旅行中の妊婦さんの急変でベッドが埋まってしまう事例が報告されています。

旅行先の地域に迷惑をかけるという話だけではなく、
あなた自身も

「見ず知らずの病院で飛び込み出産をする」

ことになるわけです。

国内でもかなり怖いことではないですか?

■長時間の移動に伴うリスク

話を海外旅行に戻しましょう。

海外旅行でわかりやすいリスクとして
長時間の移動に伴うリスク、深部静脈血栓(DVT)が挙げられます。

飛行機に乗ったら水分をよく取って
1~2時間ごとに通路を往復するよう
CAさんから促される妊婦さんもいますね。

健康な人でも十分注意するように言われる
「エコノミークラス症候群」(深部静脈血栓症)、
そう、これが怖いです。

血栓ができて肺に飛べば肺塞栓症、
脳に飛べば脳梗塞です。

妊娠しているだけでも
血栓リスクは通常の5倍になっていますから
飛行機に乗ったらもっとリスクが高まることは
簡単に想像できますよね?

また、飛行機や船に乗っている間は
何かが起こっても到着するまで何も処置ができません

この点が国内の電車や車での移動とはわけが違うところです。

「お客様の中にお医者様はいらっしゃいますか」

に期待してもダメですよ。

ただでさえ多い産科の訴訟リスクを背負ってまで
何の道具も薬も施設もないところで
対応を買って出る医師は多くありません。

幸い買って出る医師がいても
機内や船内で有効な処置ができるわけでもありません。

■現地でのコミュニケーションの問題

次に現地でのコミュニケーションの問題があります。

言葉の通じにくい渡航先で
妊娠に伴う症状や
あなたの持っているリスクなどを
正確に伝えることができるかどうか。

よくある症状などを
現地の言葉で何と言うか?などを
事前に調べるなど多少準備することはできます。

でも具合が悪くなっているさなかに
異国の地で微妙な体調を落ち着いて表現できるでしょうか。

■海外で早産したら破産するレベルの医療費がかかる

妊娠ほど突然何があるかわからないものはありません。

何の問題もなく順調に経過してきた人が
33週に突然切迫流産→数日内に出産という例もあります。

海外出産なら自費で4000万かかるという説もあるし、

ハワイでの出産となり
子どもにトラブルがあってNICUに入らざるをえず、1億かかった人も。

「家を売らないと帰国さえできなかったかも」

という話もあります。

■医療水準の問題

それでもお金で済めばいいけれど、
周産期医療の医療水準が低かったり
医療へのアクセスが日本ほど容易でない国であれば

日本でなら助かった命が 助からない

という場合が往々にしてあります。

大丈夫だった人は「結果的に大丈夫だった」だけの話。

ネットを探して成功談ばかり載っているのは
トラブルが起こった人はネットに載せないから。

成功談があなたにも当てはまればいいですが、
何の保証もないことはしっかり認識してください。

さいごに:旅行はやっぱり産後がおすすめ

ここまでご覧になっているということは
あなたもどこか不安をお持ちなのではないでしょうか。

でもね、

「子どもが生まれると海外旅行に行けなくなるから
生まれる前に行っちゃえ」

と考える人は
子どもが生まれてからもすぐに海外旅行に行くはず、

という話があります。
それくらいタフだということ。

だったら夫婦二人の旅行は先送りして、
お子さんが無事に生まれてから
ファミリーでの海外旅行を計画するのはいかがですか?