浴衣でお出かけしたくなる季節が近づいてきました。
最近では簡単に着用できる浴衣も増えて、
気軽に浴衣を楽しむことができるようになりましたが、
みなさん、浴衣を着る時のインナーはどうされていますか?
普段のままでいっちゃう!という方もいらっしゃいますが、
やはり見た目的にも機能的にも
適したインナーを着用して浴衣を楽しみたいですよね。
ここでは浴衣初心者さん向けに、浴衣の時のインナーを中心に、
浴衣購入時にそろえた方がいいものをご紹介します。
浴衣にインナーは必要?!
「浴衣の時はインナーをつけない」という説が結構出回っていますね。
「昔はインナーをつけていなかった」ということもよく言われますが、これは間違いです。
昔の人は肌襦袢(はだじゅばん)や
「湯もじ(ゆもじ)」 という腰巻きを太股まで位に短くした、
和装用の肌着を付けていました。
洋服に合わせたブラやショーツは浴衣に向いていない、という流れから
「浴衣または和装の時はインナーをつけない(つけなかった)」
と言われるようになったようです。
浴衣や和装の時は体の凹凸を極力出ないように
和装用のインナーで補正することが着姿を美しくするコツです。
また汗で浴衣が体に張り付くと着心地が悪いですし、
着崩れの原因にもなりますので、
着心地の点からも、美しく着るという点からも、インナーの役目は重要です。
浴衣を見た目もきれいに、自分自身も気持ちよく着るためにも
浴衣専用のインナーを身に着けましょう。
動画:きもの de SHOW店 第28話「和装下着できもの姿を美しく!!」
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浴衣の着付けに最低限必要なものは?
では浴衣の着付けに必要なもの、あった方がいいものを具体的にご紹介します。
もちろん、浴衣と帯、それに合わせた草履または下駄は一番にご購入・準備されますよね。
その際、一緒に準備した方がいいもの・・・と言えば、
まずは先ほど述べた浴衣用のインナーです。
特に上半身は浴衣用のものを着用しましょう。
普段使っている洋装用のものは胸を持ち上げる作りになっていますので、
浴衣を着付けると帯の上の胸が乗るような形になってしまいます。
和装ブラは逆に胸を押さえつけ、鎖骨からおへそのあたりまで
なだらかなラインができる作りになっていますので
格好よく浴衣を着たい方はぜひ和装ブラをご準備ください。
そして、その上から肌襦袢(はだじゅばん)と裾よけ(すそよけ)を着用します。
これはインナーのラインを隠すため、そして汗を吸うためのものです。
こちらは薄手のもの、特に裾よけは足さばきの邪魔にならないように
滑りがよい素材がおすすめです。
キャミソールやスリップで代用することも可能ですが、
特に上半身をキャミソールにする場合は、キャミソールの形によりますが
腕を上げた際に袖口から中の肌が直に見えてしまうことになりますので、ご注意を!
インナーがそろったら、次は浴衣を着付けるための腰紐(こしひも)や伊達締め(だてじめ)を
準備しましょう。
伊達締めは腰紐で浴衣を着付けた上から巻く細い帯です。
腰紐を巻くだけでもいいのでは?と思われがちですが、
着崩れしないように腰紐をしっかり結ぶとどうしてもその部分はくぼんでしまい、
帯を締めても格好悪いラインになってしまいます。
腰紐の上から伊達締めを締めればそのくぼみがなくなりますので、
きれいな着姿に仕上げたい!という方は伊達締めを省略しない方がよいですね。
白の浴衣は透ける?
洋装とは違って、和装は体にぴったりと沿わせて着るものなので、
洋装時よりもインナーが透けたり、インナーのラインが目立つものとお考えください。
特に白や薄い色の浴衣を選ばれた方は
動いて少し汗ばんだだけでも透けてしまったり、
光の加減で透けて見えてしまうこともあるので注意が必要です。
和装用のインナーはそのような点も考慮して作られていますが、
その中でもベージュや白、薄いピンクなど肌に近い色を選びましょう。
前から見た姿は完璧でも、後姿はインナーがくっきり・・・
という浴衣の方もよく見かけますので、
浴衣を着たら、後姿のチェックもお忘れなく!
↓
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まとめ
ここまで読んできていただいて
「やっぱり浴衣は面倒くさい?」と感じてしまった方も多いでしょう。
でも少し着付けのコツや着付けの時のルールを身につければ、
気軽に浴衣を身に着けることができますし、
なんといっても風情があってお祭りの場所などでも目立つこと間違いなしです。
浴衣を販売しているお店では浴衣を販売するだけではなく、
浴衣着用時のポイントをいろいろアドバイスしてくれるお店も多いので、
浴衣購入の際は店員さんに相談しながらご自分に合った浴衣を素敵に着こなしてくださいね。