新入社員の歓迎会にお酒はつきもの。
お酒が飲めない体質の人や、ほんの少しのアルコールで酔ってしまう弱い体質の人は悩みます。
アルコールハラスメントという言葉も出てきました。
「俺の酒が飲めないのか!」と昔ほど強要されることは減っています。
しかし、ついでつがれて・・・の「飲みニュケーション」ができないために「ノリが悪いヤツだな」としらけてしまっても困りますよね。
お酒が飲めないことのうまい言い訳と、絶妙の逃げ方をご紹介しましょう。
歓迎会を開いてもらったけどお酒が飲めない!
新入社員として入った会社で歓迎会を開いてもらえるのはありがたいこと。
・・・と思わなければいけませんが、お酒を飲めない人にとっては地獄ですよね。
- 飲めないと説明しなきゃいけない
- 飲めないと言っても「まぁ一口だけ」とすすめられたらどうしよう
- 上司のお酌って断っていいの?
- 付き合いが悪いとマイナスの印象をもたれるのではないか?
- 飲まなかったら仕事上の人間関係に影響しないだろうか
- 無理に飲んで潰れると迷惑をかける
と悩みは尽きません。
飲み会がどんな感じなのか?は社風によって違いますが、そういう「前情報」なしで参加しなきゃいけないのが新人歓迎会。これがデビュー戦ですから。
お酒を飲めないことで角が立たないようにできれば、まず成功だと思います。
では、どんなふうに断ればいいのでしょうか。
「お酒が飲めない」のうまい断り方
お酒がまったく飲めないとか、ものすごく弱いとか、逆に「飲めるけど、飲むともめごとを起こす(酒乱系)ので飲みたくない」とか、「飲めない」の種類はいくつかあります。
ここでは「どう説明すれば飲まなくて済むか」、どう断ればいいかをいくつか挙げてみますね。
「先天的にアルコール分解酵素が少ないので・・・」
体質として、分解酵素が少ないために「体が受け付けない」タイプの人がいます。
社会的にもかなり認知されてきているので、こう言えばまずすすめられません。
「アレルギー反応が出るんです」
これも「分解酵素が少ない」と同じで、「アレルギー」と言われてまでお酒をすすめる人はいません。
もし「まぁ一口でも」と言う人がいたら「はい、私も一口なら大丈夫かなと以前飲んだことがあるのですが、倒れてしまいましたので、ご迷惑をおかけしても・・・」と言えばいいです。
また、こうしてしつこく強要する先輩は要注意です。仕事上でもあまり関わらないほうが良さそうだなと心にメモをしておきましょう。
「ありがとうございます。せっかくですがご迷惑をおかけすることになるので、飲めないんです」
これは「なぜ迷惑をかけるか」は言わずに「飲むとまずい」ことだけを伝えるパターンです。
ポイントは二つ。
最初に「ありがとうございます」と言っていること。
先輩のお酌はありがたいと思っていると伝えることでクッションになり、相手の戦意を喪失させることができます。お礼を言われて「なんだ飲めないのか」とは言いづらくなりますよね?
これが一つ目のポイントです。
もう一つは「ご迷惑をおかけする」と遠回しに言っていること。
飲めるけど粗相をする、酒乱気味になる、あるいは体質的に無理で倒れる、などいろいろと想像できます。
でもお酒の席で「どう迷惑をかけるわけ?」などとはツッコミにくいので、深追いされにくく、飲まずに済む可能性が高くなります。
もうひとつは極端な例になりますが、
「祖父と叔父がお酒が元で亡くなっておりまして・・・」
これも「お酒が元」としか表現しませんが、あえて濁すことで詮索されにくいメリットがあります。
お酒が元で病気になったのか、事故に遭ったのか、それとも・・・?
ただ、歓迎会というお祝いの席で「亡くなる」という忌み言葉を発すると場の空気が悪くなりがちなので、あまりおすすめはできません。
さて、ここまでで四つの例を挙げました。
お酒をすすめられたら、まずひと言めに「ありがとうございます」と言いましょう。
これがクッション言葉になります。(しつこい先輩への牽制にもなります)
その上で「せっかくですが・・・」に続けて
- アルコール分解酵素が少ない
- ご迷惑をおかけすることになるので
- 祖父と叔父がお酒が元で亡くなっておりまして・・・
などを言えば、まずそれ以上すすめられることはありません。
歓迎会のお酌回りは絶好の逃げタイミング
そうは言っても未だに古い体質の会社や社員さん、上司もいらっしゃるでしょう。
「一口だけでも飲めよ」と言われた場合、口をつけるだけくらいならできる人は、飲まなくてもコップを傾けて唇につければ場がおさまることもあります。
なんだかおかしいですけどね。どうしてそこまでしなきゃならないんだろう?って。
でも一緒にお酒を飲む、一緒に食事をすることで、グッと親しくなるのも事実。
だからできるだけ角を立てずにうまく振る舞いましょう。
私の夫は飲めない人で、無理にコップ一杯のビールを飲んでみたら倒れた経験があります。
そんな彼が編み出した「角を立てない逃げ方」をご紹介しますね。
夫は断れない性格でもあります。なかなか「ノー」が言えません。
そこで、彼が作った「逃げ必勝法」は・・・
- 最初の乾杯は回りに合わせてコップを挙げ、飲まずに口を近づけるだけ
- 基本的に回りの先輩にお酒をついだり、食事の取り分けや皿の交換などをして忙しくしておく
(お酒をすすめられるスキを作らない)
(歓迎される立場でもありますが、一番後輩でもあるので気働きをする必要があります) - 座っていたら飲まされるので、用事がなくて間が空いたらトイレに立つなどする
- ある程度時間がたって上司がお酒をつぎに回り始めたら、その後を追いかけるように自分も先輩にお酒をつぎに回って移動する
(上司の「後」を追いかけるのがポイントです) - 社長、取締役、部長、組合のお偉方が出ている宴会は要注意、できるだけその人達から逃げる
こうして立ち回っていたら飲まされる状況に陥ったことはほとんどないそうです。
じっとしていられないし、あちこちに注意を向けなければいけないので大変だなぁ~!と思いましたが「でも新入社員ってそういう下働きや気遣いをして当たり前だから同じこと」と言っていました。
自分の歓迎会だからといってお客様気分でいるよりも、こまめに動いているほうが先輩や上司からの評価が高まるのですね。
もっと細かいコツをお伝えしておきましょう。
お酒をつぎに回るときの注意点です。
- 先輩や同僚にお酒をつぎに回るときは、自分のコップは持たない
- 君も飲めよ、と返杯されそうになったら
「後で私もコップを持ってきます」
「他の先輩のところも回ってからまた来ます」と言って回避する
バカ正直に後でコップを持っていかなくても良し!
相手は酔ってそのうち忘れるので大丈夫ですよ。
さらに、
- 最初に「失礼します」と声をかけ、「◯◯課に配属されました△△と申します、本日はありがとうございます」と挨拶してお酒をつぐ
- 相手が「ああ、◯◯課か、あそこはさぁ・・・」など話し出すので、とことん聞き役に回る
(そのうちあなたが飲んでいないことを忘れる)
のもコツです。
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まとめ
「歓迎されるのに何で気を使わなきゃいけないんだよ・・・」ってうんざりするかもしれません。
でも会社の飲み会って大なり小なりそんなもの。
「飲み=楽しみ」は友達との間や趣味のつながりだけで、会社の人との飲み会は仕事の延長と思ったほうが割り切れます。
新入社員のうちは断りづらい上に飲めないことを毎回説明しないといけませんが、だんだん回りにも認識されてきますし、在籍年数が上がるにつれてあなたにお酒を強要する人が減ります。
一年目が一番大変なので「あとはどんどんラクになるから!」と思って乗り切ってくださいね。
飲めないことがハンディにはなりませんから、くれぐれも無理に飲まないように!