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初盆のお供えとして包む香典の相場は?親族の関係によって額が違う?

盆提灯

悲しみごとは急に起こります。

人生経験が浅いうちはどう対処すればいいのか毎回迷いますよね。

結婚したら、多数の女性は「嫁」としてどう対処したり、振る舞うのがいいのかを
また一から学んでいかなくてはいけません。

夫の両親に万一のことがあった場合など困りますよね。
葬儀のときはバタバタしているうちに過ぎていきますが、
初盆となると、さてどうしたらいいのか・・・。

初盆にお参りするときに包むお金は「香典」?「ご仏前」?

 

人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことを

「新盆(にいぼん・しんぼん・あらぼん)」

又は

「初盆(はつぼん)」

と言います。

神道は、仏教と違って「お盆」という考え方はありませんが
神道の家でも「初盆」として祖先をまつる家が多いようです。

 

さて「香典」「御霊前」という名称は
通夜や葬儀の際など
四十九日までの期間に包むお金のことを指します。

四十九日以降は仏様になるということで「ご仏前」に変わります。

ですから初盆のときは「香典」という書き方をしませんのでご注意を。

 

初盆のときに包むお金の相場は?どんな不祝儀袋に包む?お供えののしは?

 

■ お供えの相場

 

亡くなった方に近い親族は、法要に招かれたら

[deco_bg image=”marker-y” width=”400″]「御仏前」
「御供物料」
「御提灯代」 (後述します)
「お花料」
「初盆お見舞い」[/deco_bg]

といった名目で現金をお供えします。

金額の相場は亡くなられた方との関係にもよりますが、
3千円から1万円くらいでしょう。

不祝儀の場合は慶事よりも控えめな金額になると考えておくといいです。

また、あまり大きな金額をお供えすると
お返しに手間をかけることになってしまいます。

 

■ どんな不祝儀袋に包む?

 

地域によりますが、白黒よりも藍銀 ・双銀・双白・白黄などの結びきりです。

 

■初盆には盆提灯を贈るしきたりがあるところも

 

初盆には霊が迷わず戻って来られるように、
目印として飾る盆提灯を贈るしきたりがあるところもあります。

ただ、住宅事情等から飾らない場合もありますので
あらかじめ先方の都合を確かめましょう。

提灯を贈る習慣があっても何かの事情で贈らない場合は
不祝儀袋に「御提灯代」の表書きでお金を包みましょう。
初盆のお供えとは別に用意するところもあるようなのでご確認を。

 

■ お供えの「のし」は?

 

お菓子や季節の果物、贈答用のお線香など
品物の場合は「供物」として持参します。

こういうことは家庭や地域、宗教によって大きく変わりますので、
お身内や諸先輩方々に「どんな感じで・・・?」と聞いておくと安心ですね。

 

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冠婚葬祭の中でも、不祝儀は特に
家により、亡くなられた方との関係性により、
地域により、宗派により、時代により、異なるもの。

そして、どの方とのお別れも一生に一度のことです。

 

一応のルールやしきたり、目安はありますが、
それをふまえた上で、

 ・亡くなった方に一番近い方のご意向を伺う

 ・お気持ちに寄り添って臨機応変に対応する

のが一番かなと思います。

 

少し私の場合をお話ししますね。

結婚してから私の父が亡くなり、
その翌年に夫の母が亡くなりました。

 

■ 立場以上(?)のご霊前

 

私の実家の場合はあまり蓄えがない暮らしぶりでしたので
葬儀は家族葬で、母と私たちきょうだいと私の夫だけで見送りました。

たしか葬儀を20万円程度に抑え、
その半額を私たち夫婦から出しています。

父は倒れて数か月後に亡くなりました。
倒れた時点から「時間の問題」だとわかっていたので
葬儀の準備を私が進めていました。
喪主は母ですが、実質的な準備は私が進めたんですね。
(この辺も紆余曲折あり、実の親子でも大変でした)

ただ、実家の事情を知っているとはいえ
私は嫁いで家を出ていますので
はっきりとした形で施主をするのは違和感があります。

金銭的な援助だけは、せざるを得ない状況で
幸い夫もよく理解してくれましたので
葬儀費用をそういう形でもつことができました。

葬儀の際にお金のことでもめるなんて
一番避けたいことですよね。
この点は夫にとても感謝しています。

 

その後の四十九日や初盆、一周忌なども
家族で実家に集まって普通の食事をするだけで済ませています。
夫はそのたびに「ご仏前」としてお金を包んでくれています。

 

■ 出すべき立場だったけれど出さなかった(?)

 

夫の場合は母が長く施設で療養した後、亡くなりました。

夫の父は健在で、きちんと蓄えがありました。
当初は「盛大なお葬式をする」と言っていたくらい。

身内だけれど夫は次男ですので「施主」でもありません。
したがって特に何かしなくてはいけないわけではありませんでした。

 

母の葬儀は夫の兄(長男)の進言もあり、家族葬で見送りました。
費用はすべて義父持ちでした。

葬儀は急なことだったのと、母の身内もみな遠方で高齢でしたので、
数名がかけつけてくれたのみ。

母が亡くなったのが7月初旬で
その年のお盆は忌明けしていなかったため、初盆は翌年に。

四十九日と翌年の初盆も身内の中でも親しかった人だけを招き、
小じんまりと済ませました。

父は最初は「初盆には兄弟で提灯を用意せえよ」と言っていましたが
実際には「別に要らない」ということになり、
お坊さんにお経を上げてもらっただけ。

 

一度は身内全員を招かないと納まらない、ということで
一周忌だけは遠方の親族一同に声を掛けて
お墓参りとお斎(おとき)を行いました。

お斎(おとき)は料亭を借りてきちんとした形で行いましたが
この費用もすべて義父持ち。

ここまでの経過で兄も夫もお金は包んでいません。

「子息は見送る側なのでお金をもらうほうの立場だ」
という記載も見かけますのであながち間違いでもないのか?
それにしてもまったく出さなくていいのかな?と少々疑問ですが・・・。
(嫁なので口は出していません^^;)

当日はお供えのお菓子だけを持参しました。
集まった人たちで分けられるように
ある程度ボリュームのあるものを「御供物」として持参しただけです。

嫁ぎ先としてはとてもラクなところで・・・
こんなに何もしなくていいのかな?と思いましたが、
父は父で「自分で」母を見送りたかったのかも、と想像します。

 

金銭的には父におんぶに抱っこになりましたが、
その後の暮らしは兄夫婦とわが家で
こまめに父の様子を見に行ったり家族で集まる機会を増やしたり・・・
という形で父を支えるほうに重心を置きました。

 

みんなで見送り、初盆にはみんなで迎える

 

先日、葬儀関係のことに関して、こんな記載を見つけました。

「絶対にこれが正しいという話などめったにない」

「葬儀は回りの人が互助精神で香典等を包むもの」

たしかにそうだなぁと思います。

 

私の実家の場合も、夫の実家の場合も、
世間一般的な子どもの在り方とは少し違うかもしれません。

 ・遺されたものどうし、
  それぞれができることをしてみんなで見送る

 ・初盆の際も親族みんなで迎える

という形をとれれば、それでいいのではないかなと思います。