テレビやTwitterでチラッと聞いた「お盆玉(おぼんだま)」。
え、何それ?と調べてみてビックリ。
お盆の時期に親戚同士でやり取りする、お年玉の夏バージョンなの?!
帰省するだけでもお土産や交通費で大変なのに、お小遣いまで用意しなきゃいけないわけ?!
お盆玉とは夏のお年玉?
耳慣れない「お盆玉」、何の玉?って思いませんか。
お盆玉とは、お盆に田舎に帰省した孫に祖父母がお小遣いをあげるという新しい習慣を広げようと、株式会社マルアイが作った造語です。商標登録もされています。
お正月にお年玉を渡せなかった子にあげるお小遣いではなく、お盆にあげるお小遣い。
同社が夏の図柄をデザイしたポチ袋を「お盆玉袋」として2010年から販売を始めました。
「って、企業が作った都合のいい造語かい!」
と怒るのはまだ早い。
地域によっては昔からあった風習のようです。
東北では「盆玉(ぼんだま)」「馬っこ(まっこ)」といって、お小遣いをあげたりもらったりしていたとのこと。
良く良く思い出して見れば、お盆玉って言われて渡されたのは10年前だけど、その前から「馬っこ」(まっこ)と言われておこづかい貰ってた! ※津軽弁で「お年玉」は「馬っこ」(まっこ)と言います
— claudia@Ridill鯖 (@claudia_notos) 2014, 7月 28
青森どうしでも「知らなかった!」と言う人もいれば、夏のお小遣いとして「花火代」「盆小遣い」の名目でもらっていた人もいるんですね。
最近全国的に知名度の上がってきた「お盆玉」。
翌年の春に小学校入学を控えたお子さんがいるご家庭では、このお小遣いをランドセルの購入に充てるところも多いようです。
お盆玉袋とは専用の袋なの?
夏が近づくと「お盆玉袋」(おぼんだまぶくろ)と書いて、お盆玉専用のポチ袋があちこちで販売されます。
大きさやつくりはお年玉のポチ袋と同じ。
違うのは書いてある絵柄です。かき氷やうちわ、金魚など夏らしいデザインになっています。
郵便局(日本郵便)やロフトでも夏用のポチ袋を販売しています。
日本郵便は、2014年は7月14日から発売、
「おぼんだま」「おこづかい」「ほんのきもち」と書かれたかわいいデザインでした。
お盆玉以外のちょっとしたお金のやり取りに使うのもオシャレですね。
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お盆玉の相場はいくら?
気になるのはお盆玉の金額。
相場はどれくらいかな?と調べてみたら 「お年玉と同じくらいで、相場は一万円」 と書いてあったりしてビックリ。
おじいちゃん・おばあちゃんは余裕があるかもしれませんが、子育て中の身で甥っ子や姪っ子達にあげるのはかなり厳しい。
きょうだい同士ではどうしているか?というと 「お互いさま」ということで同額をやり取りしたり (極端な場合は、親が袋を入れ替えるとか)
- 赤ちゃん:1,000円
- 小学生:2,000円
と低めの金額にしたりするようです。
お盆玉もお年玉と同じで、親戚どうしのお金のやり取りは地域の風習やその家庭の決まり(暗黙の了解)みたいなものがあり、一概に相場がいくらとは言えません。
Aさんの家では3,000円が相場でも、Bさんの家では10,000円が相場ということがままあります。
できれば親どうしで相談をしましょう。
「◯歳まではいくら」
「中学生ならいくら」
と決めておけば、金額的には多少苦しくても、変な気遣いをする必要がなくなります。
気がラクになりますよ。
まとめ
新しい習慣「お盆玉」。
もらうだけならいいけれど、親戚どうしでやり取りするとなると、親にとってはちょっと痛い出費ですよね。
でも子どもは喜ぶし、おじいちゃん・おばあちゃんにも「あげる喜び」をもってもらえると考えれば、夏の必要経費として組み込んでおくのもいいのではないでしょうか。