梅雨前になると気になってくる紫外線。
日差しがとっても強くなって、
「何かで防御しないとお肌にダメージが・・・!」
と危機感を持ちませんか?
お天気が不安定になる季節でもあるので
雨対策も気になりますよね。
でも日傘では突然の雨に対応できません。
かといって
日傘を差しながら折りたたみの雨傘も持ち歩く
・・・なんて荷物が増えてイヤだし・・・。
そこで最近よく聞くようになった
「晴雨兼用(せいうけんよう)」
の傘について見てみたいと思います。
晴雨兼用傘の選び方は? UVカット機能はどれくらい?
晴雨兼用傘は、日傘としての機能がメインでありつつ、とっさの雨にも使うことができる傘です。
日傘としての使用を主に考えられているので、UVカット機能に優れたものが多い半面、長時間の雨や豪雨に耐えられるようには設計されていません。
晴雨兼用傘を選ぶとき、一番気になるのはUVカット機能。
紫外線を防ぐだけなら、実は、無加工の厚地のポリエステルや麻や綿の素材でも、かなりの紫外線を防ぎます。
一般的には、特別に薄い生地でなければ、UVカット率が90~96%あると言われています。
残りの数%の有害な紫外線を防ぐために、生地に「UVカット加工」がされています。UVカット加工をすることで、さらに2~4%、紫外線のカット率が向上するのです。
晴雨兼用傘を選ぶとき気をつけるポイント
晴雨兼用傘の選び方の目安は「UVカット率」。この表示が100%に近いものほど日焼け止め効果は高いです。
ただし縫製・刺繍の縫い目やレースの穴などから差し込む光は紫外線がカットされていませんのでご注意を。
光や物が透けて見えるんだけど・・・本当にUVカット?
と思うことがあります。
透けて見える光は可視光線なので、紫外線のカット率とは無関係です。
※「日よけ」がしたいなら「遮光率」を目安にしましょう。
晴雨兼用折り畳み傘を雨の日に使うのはどう?
兵庫県立消費生活総合センターが晴雨兼用傘の実用性を調べた実験によると
・ 刺繍やすかし模様などの傘は水滴が落ちることも
やや強い降雨状況(毎時降雨量20㎜)を人工的につくり、約20分間降雨させて、傘内部への伝水や水滴数を調べたところ、傘外周などに施された透かし模様や刺繍など、デザインによっては、その部分から水滴が落ちる商品もありました。生地や縫い目に関しては、ごくわずかに水滴が生じたものもありましたが、短時間の使用には問題ないと考えられます。・はっ水性は高い
http://www.seiken.server-shared.com/2006m8.html
生地に水を散布し、水滴の付着や生地の湿り具合を確認した結果、はっ水性の低下する商品があるものの、日本洋傘振興協議会(JUPA)の雨傘の品質基準と同等のはっ水性は保持してました。一方、日傘は新品でも生地に水が染み、晴雨兼用傘が明らかに日傘よりはっ水性の高いことが確認されました。
つまり
・毎時20ミリ程度の強い雨でも約20分ほどであれば雨傘として使える
・晴雨兼用傘は日傘よりも撥水性が高い
ということですね。
毎時20ミリというのは相当強い雨ですが、
20分間防ぐことができるなんてビックリ。
会社から駅まで、バス停から家までくらいならもちそうですね。
晴雨兼用と雨晴兼用ってどう違う?
最近チラホラ見かけるようになった
「雨晴兼用(うせいけんよう)傘」
間違い探しみたいでややこしいですね^^;
同じもの?と思いましたが、
・晴雨兼用傘 : 日傘に防水加工をしているもの
・雨晴兼用傘 : 雨傘に紫外線カット加工をしているもの
と、ベースになる傘が違うようです。
雨晴兼用傘は雨傘をベースにUVカット機能を付加したものですが
紫外線カット機能に優れた商品が多く、
雨にも紫外線にも強い傘と言えます。
ただ、雨対策がメインなので
レースや刺繍などの装飾は水漏れ防止の観点から難しく、
まだデザインの種類が少ないことが難点ですね。
まとめ
有害紫外線が強いのは5月~8月、
中でも10時~15時の時間帯が強いと言われています。
紫外線の75%は直接浴びるものですが、
25%は道路や水面などに反射して浴びるものです。
傘だけに頼らず、日焼け止めクリームなどでのUV対策も忘れずに。
また、
晴雨兼用傘はとっさの雨のときに使うことができる日傘、
雨晴兼用傘は雨の季節の晴れ間に紫外線カットができる傘として
使い分けると良さそうですね。