熱中症の心配やエコの観点からブームになっているグリーンカーテン。
わが家でもやってみようかな・・・と考えはするけれども、「虫は来ないのかな・・・」なんて、ちょっと心配になりますね。
この記事では、そんなあなたにピッタリの、初心者でも育てやすく、虫がつきにくいグリーンカーテン向けの植物をご紹介しますね。
グリーンカーテンにできる植物のラインナップ
グリーンカーテンにできるのはつる系の植物です。
- 琉球朝顔
- 西洋朝顔(ヘブンリーブルー)
- ヘチマ
- フウセンカズラ
- きゅうり
- インゲン
- ひょうたん
- ブラックベリー
- ころたん(メロン)
- パッションフルーツ
- ぶどう
これらは、水やり、つるの回し方、虫よけの方法がそれぞれ違います。
グリーンカーテンとして育てやすい植物はやっぱりゴーヤ
さまざまな植物でできるグリーンカーテン。
最も有名なのはゴーヤ(ニガウリ)ですかね。
ゴーヤは初心者でもたいへん育てやすい植物なんです。
ゴーヤには▼このようにメリットがたくさん。
- 暑い時季でも枯れにくい
- 軽い(上にどんどん伸びていくので重さは重要)
- 葉が小さく密集している
- ほとんど虫がつかない
ただ、ゴーヤにも2つほど弱点があります。
1つ目は・・・
- 実が苦い
「良薬、口に苦し」を体現(?)したような苦い実。
でも、苦くない種類もありますよ。それが「あばしゴーヤ」。
こればっかりは食べてみないとわからないでしょうから、ぜひ一度お試しあれ。
そしてゴーヤのもうひとつの弱点はコレ。
- 葉の量が少ない
葉が密集してはいますが、たくさんは茂らないので、ゴーヤ単体ではスカスカになってしまいます。カーテンにするには不十分なんです。
この弱点は、他の植物を合わせることで解決しましょう。
ゴーヤと合わせるのにおすすめの植物
合わせるのに適しているのが朝顔系とパッションフルーツです。
朝顔系でおすすめの種類
朝顔系でおすすめなのが▼この2種類。
- 琉球朝顔(オーシャンブルー)
- ヘブンリーブルー(西洋朝顔)
葉が大きくて茎(くき)はタテに伸びやすく、葉の密集度も申し分ありません。
学校や市役所など、ニュースで紹介されるグリーンカーテンはほとんどが上記の2種類の朝顔です。
ただし、朝顔はカメムシや芋虫(スズメガの幼虫)がたくさんつきます。
花がつくものは基本的に虫を呼びますから、まったく虫のつかない植物はありません。残念ながら。
もう1つのおすすめはパッションフルーツ
「虫がイヤ~!」というアナタに最もおすすめするのはゴーヤとパッションフルーツの合わせ技です。
パッションフルーツの良い点は、葉がとても厚く、防虫をしなくても虫がほとんどつかないこと。
かわいらしい卵形の青い果実は、熟すとキレイな赤紫色に変わります。
他にも、パッションフルーツをグリーンカーテンにするメリットはたくさん。
- 成長が早い
- 光沢のある葉が美しい
- 枯れた葉が発生しにくい
- 病気になりにくい
- 害虫がほとんど発生しない
- 無農薬栽培が可能
- 実がたくさん成る
- 果実が美味しい
開花から2~3か月で食べられますよ。とっても美味しいです。
それでも虫がついたら対策はこの方法で
外で育てる以上、虫がついてしまう/来てしまうことはどうしても避けられません。
虫対策をいくつか挙げておきますので、お試しください。
1.害虫駆除の粘着シート
昔ながらの捕虫方法、「ハエ取り紙」を使う方法です。
ホームセンターや通販サイトで入手できます。
2.葉の裏にアブラムシがついたら牛乳スプレー
牛乳を2~3倍に水で薄めてスプレーします。牛乳が乾くときに薄い膜ができ、アブラムシが窒息死します。
ゴーヤはアブラムシ以外の虫がほとんどつかないし、牛乳スプレーであれば後々食べるときも安心ですよね。
3.カメムシが来たら天然成分の殺虫剤
カメムシが多く発生する年があります。
実が成らない早い時季であればスミチオン、収穫が近ければ天然由来成分の殺虫剤を使うのがよいでしょう。
ベニカマイルド、ハイベニカなどのスプレー剤を検討してみてください。
4.コバエには「ムシトリスミレ」
食虫植物「虫取りスミレ」を置いてみてください。
根本の葉の部分からネバネバの粘液を分泌し、コバエを捕まえてくれます。
まとめ
見た目に涼しく、エアコンを使う回数を減らす(=電気・電気代の節約)ことにも貢献してくれるグリーンカーテン。
まずは育てやすいものを選んでトライし、うまくできたら次の夏は他の植物に挑戦・・・なんていうのも、新しい夏の楽しみ方としておすすめです。
ゴーヤの実がたくさん穫れたら冷凍保存してお料理に。