切ったサツマイモの保存方法をご存じでしょうか?
大きなサツマイモは、一度に使いきれず残ることがありますね。
そんなとき、残ったサツマイモはどのように保存するのが一番よいのでしょうか。
使いかけの分は、どんなふうになったら食べない方がいいのか、どうやって見分けるのでしょうか。
この記事では、そんな疑問にお答えします。
切ったサツマイモの保存方法
野菜ならみんな、何でも冷蔵庫に入れておけばいいと思っていたら、それは間違い。低温障害というのがあるそうです。
冷蔵保存に向いていない青果物を冷蔵庫で保存すると、寒さに当たって病気になるんです。人間の手や足先にできるしもやけのようなものなんだそう。
サツマイモの低温障害を防ぐには、
- 土のついた状態で新聞紙に包む
- 風通しの良い冷暗所で保存する
これが基本です。
そして保存に適した温度は13~16℃。
気をつける点は、水で洗わないことです。
大きなサツマイモを切って一部を使う場合は、水で洗わないようにしましょう。切る前も、切った後もです。
サツマイモの保存の手順
- 切り口にラップをする
- 全体を新聞紙で包む
- 風通しの良い冷暗所に置く
「冷暗所」とは?
「冷暗所」の定義を知っておきましょう。
- 室内
- 温度が低く一定に保たれている
- 日光が当たらない
でも、都会の住宅やマンションでは「軒下」や「床下」といった環境が準備できないこともあります。
そんなとき代用できる場所が流し台の下。でも、ここは湿気が多いですね。除湿剤を入れたり、扉を開けて風通しをよくするなど工夫しましょう。
また、同じ流し台の下でも、ガスコンロの下は温度が上がりやすいので、できるだけ温度の低いところへ。
切ったサツマイモの日持ちは?
通常、サツマイモは1か月くらい保存がききます。
切ったサツマイモの場合、保存できる期間の目安は1週間です。
先ほどご紹介したように、水にぬらさないで切ってくださいね。1週間というのは、あくまでも水にぬらさないで保存した場合の目安です。
水でぬれてしまったときは、密閉できる保存容器に水を張り、切ったサツマイモを完全に浸した状態で冷蔵保存してください。そして翌日には食べ切りましょう。
加熱調理してから冷凍保存するのもおすすめ
また、加熱調理してから冷凍する方法もおすすめ。
レモン煮、マーマレード煮などにしてから、小分けして冷凍します。食べるときは冷蔵庫に移して自然解凍。箸休めによい一品になりますよ!
冷凍による変質はほとんどなく、冷凍臭もありません。まとめて作っておきたいおかずのひとつです。少し煮るのもたくさん煮るのも手間は一緒ですもんね。
お弁当にもよく合います。こういう甘いおかずがひとつあると喜ばれるんですよね。凍ったまま詰めると、お昼には自然解凍されているので楽チンですよ。
変色したサツマイモは食べても大丈夫?
変色していても、毒性があるわけではありません。
ですが、見た目を大切にしたい料理に使う場合や変色させたくない場合は、必ずアク抜きをしましょう。
サツマイモを切ると、白い液体が出てきますね。これは「ヤラピン」という物質で、空気に触れると黒くなります。
サツマイモを切ったら、すぐに水につけてアク抜きをしましょう。
緑や黒に変色するもうひとつの原因は、クロロゲン酸というポリフェノールです。
クロロゲン酸が空気に触れると、黒ずんだり、緑色に変色したりします。
金属製のうらごし器でこすると青黒くなるのも、このクロロゲン酸が反応するからなんだそう。
食べないほうがよいときはこんなサイン
では、食べないほうがいいときは、どんなサインが出るのでしょうか?
- (生なのに)やわらかくなっている
- あちこちベタベタ
- 黒く変色している箇所が多い
- 臭いも味もすっぱい
- カビが生えている
- 変なニオイがする
ここまでになってしまうと、変色というレベルではありません。食べないで、捨ててしまったほうがよいでしょう。
まとめ
サツマイモは寒いと病気になるんです。冷蔵庫に入れるとかわいそう。
13~16℃の適温を目安に冷暗所で保存し、長持ちさせてあげましょう。