秋以降に入籍または結婚式をされた方の多くは
年賀状での結婚報告を考えられると思います。
ですが、そのタイミングでお身内にご不幸があった場合、
年賀状が出せなくなってしまいますね。
今回は慶事と弔事が重なって、
年賀状を出せなくなってしまった時の結婚報告についてご紹介します。
結婚報告はがきは 喪中なら年賀状で出せない?
喪中の場合、年賀状は出せませんので喪中はがきを出します。
喪中はがきは新年のご挨拶を控えるという年賀欠礼のごあいさつですので
年内に届けばよいのですが、
喪中はがきを受け取った側はその相手に年賀状を出さないのがマナーですので、
できれば一般的に年賀状の準備を始める11月中旬には届くようにしたいものです。
秋以降にご結婚された方で、お身内にご不幸があった場合は、
- まずは喪中はがきを11月中旬くらいまでに出して
- 年が明けたら寒中見舞いを兼ねた結婚報告ハガキを出す
というふうにするのがおすすめです。
◆喪中・寒中見舞いもあります◆
喪中の範囲は祖父母ならどうなる?
さて、喪中の場合年賀状は出せないと述べましたが、
どの範囲の親族のご不幸に対して喪中はがきを考えなければならないのでしょうか。
一般的な「喪中」の期間は
- 自分たちの父母(義父母)であれば1年間
- お子様やご兄弟であれば3か月
- 両家の祖父母であれば3か月~5か月間
とされます。
これに基づき、ご自分たちのご両親やご兄弟、ご祖父母にご不幸があった場合は
喪中はがきを出すと考えられる方が多いようですが、
宗教や地域、年代によってさまざまな価値観や考え方があります。
例えば祖父母にご不幸があった場合、
世帯主であるあなたの夫の祖父母であれば喪中はがきを出すが、
妻側の祖父母であれば出さないとする方もいらっしゃいますし、
どちらの祖父母が亡くなった場合も喪中はがきを出すという方もいらっしゃいます。
また喪中の範囲ではなくとも、悲しみが大きくて新年のご挨拶を控えたいという方が
喪中はがきを出す場合もあります。
基本的には両家のご両親や年長者の考えや価値感に合わせた方が無難です。
特に結婚されたばかりの奥様は、旦那様側のご両親のお考えを伺って
そのご意見に合わせると、今後のご親戚付き合いがスムーズになりますよ。
寒中見舞いと結婚報告を兼ねてもいい?
先ほど、喪中の時の結婚報告は寒中見舞いで・・・と述べました。
喪中のために年賀状が出せない場合、
代わりのご挨拶状として出すのが寒中見舞いと考えると、
そこで結婚報告をしてもいいの?と思いがちですね。
本来の寒中見舞いは
[su_note note_color=”#ddfab4″]一年間を二十四の季節に分けた「二十四節気」の大寒と小寒の間、
「寒中」の季節のご挨拶
なのです。
「寒中」が時期的に年賀状のやり取りが落ち着いたころであることから、喪中でご挨拶できなかった代わりとされるようになっただけで、
暑中見舞いなどの季節のご挨拶と同じ意味をもつと考えて大丈夫ですので、寒中見舞いとご結婚報告を兼ねることは、おかしいことではありません。
ただしやはり喪中の中でのご挨拶ですので、
あまり華々しいデザインを避けるなどの配慮は必要です。
まとめ
ご結婚直後にお身内にご不幸があると、
嬉しい報告もしたいけれど喪に服さなければならないという、
複雑かつ気を使う状況になってしまいますね。
まだお付き合いの浅い義父母や相手側のご親戚のお考えや価値観が分からず、
ご挨拶やご報告のハガキの出し方で「常識知らず」と思われる事態になってしまうかもしれません。
このような微妙な事態になったら、まずは義理のご両親や親戚の年長者にお伺いしましょう。
ご自分自身やご自分のお家の価値観も大事ですが、
まずはお相手のお家のしきたりや価値観に合わせて行動するようにすると、
今後の結婚生活の中で親戚との不要なトラブルを避けることができますよ。