「確か今月は母の日があったような・・・」
と毎年カレンダーを見直しませんか?
ゴールデンウィークを過ぎたころに、ふっと思い出すんですよね。
また、母の日といえばカーネーション。
毎年カーネーションを贈るのも芸がないかな?なんて思ったりしますが、
そもそもどうして母の日にカーネーションを贈るのか、
・母の日の由来
・カーネーションの意味
を見てみましょう。
実はどちらにも平和と愛を願う母娘の思いがあったのです。
母の日 2014年はいつ?
母の日は毎年5月の第2日曜日。
今年(2014年)は5月11日です。
だいたい
「ゴールデンウィークの翌週ごろ」
と覚えておけば、事前に準備できそうですね。
母の日にはカーネーション?由来や意味は何?
なぜ母の日にカーネーションを贈るのでしょうか。
由来は諸説ありますが、定説となっているのは、
1905年5月9日にアメリカのアンナ・ジャービスが、
母であり、社会運動家であったミセス・ジャービスが亡くなったときに、
お母さんの好きだった白いカーネーションを配ったことが始まりと言われています。
アンナはどうしてカーネーションを選んだのでしょうか?
カーネーションは聖母マリアの涙から生まれたという言い伝えがあります。
その涙とは、十字架にかけられた我が子キリストを見送ったときの涙。
それで、カーネーションは「母と子」「母性愛」を象徴する花として知られています。
話をジャービス母娘に戻しましょう。
アンナの母、ミセス・ジャービスは社会運動家でした。
食品検査や公衆衛生活動を通じて社会の健康促進に貢献したり、
病気の人を助けるための募金活動を行ったりして活躍した人です。
現在とは違って女性がまだ社会的弱者であった時代に
母親として社会活動を行った、とても稀有な人でした。
そんなミセス・ジャービスが亡くなったとき、
娘のアンナはお母さんの追悼式に参列した人に白いカーネーションを配りました。
アンナはその後「母の日」を祝日にする活動を始めます。
社会に対して貢献しているすべての母親を称える日として
母の日を祝日にするために普及活動を続けました。
アンナの願いが叶ったのは1914年。
ウエストバージニア州が1910年に「母の日」を祝日として認定、
その4年後には当時のアメリカ大統領・ウィルソンが
5月の第2日曜日を「母の日」に制定し、アメリカ国民の祝日になりました。
カーネーションの色は?
アンナ・ジャービスは、
お母さんの追悼式では参列者に白いカーネーションを手渡しました。
その後、アンナは活動の中で
・母親が健在な者は赤いカーネーション
・母を亡くした者は白いカーネーション
を自分の胸に飾るよう提案し、やがて母へ花を贈る習慣になっていきます。
日本では、母親が健在かどうかを区別することで子どもを傷つけることを懸念し、
赤のカーネーションに統一したという説があります。
現在は赤だけでなく、
ピンク、オレンジ、紫、黄色とカラフルになったカーネーション。
カラフルなものが人気です。
食べられるように栽培されたエディブルフラワー(食用花)なら、
ゼリーやサラダに加えたり、料理の盛り付けに添えたりすることもできますね。
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まとめ
すっかりイベント化した感のある「母の日」。
もともとはジャービス母娘の社会平和を願う活動から
生まれたものだったのですね。
商業化しちゃったなんて思わずに
母の日の由来に思いを馳せて、
ふだんはなかなか言えない「ありがとう」を伝えてみませんか。